くりかえし聞くのは、その点を確かめたいから

いつか「3枚の好きなアルバム」といった題に沿って書いてみたいと考えていますが、なかなかに難しいですね。

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いろいろな音楽を聞いてくるなかで、次第に嗜好が形成されたとすれば、最近聞いているもののなかから選べばよいのでしょうが、かといって音楽を聞きはじめたころの情熱も、やや気恥ずかしさを伴うとはいえ忘れがたい思い出です。今ではほとんど聞くこともなくなったとしても、その頃の驚きや発見のなかから何かしら選びたいという思いもあります。

それは基準が定まらないかぎり進まない企画といえます。そこでその下準備も兼ねて、思いつくままにそれこそ覚書程度に、気に入ったアルバムについて記しておこうと考えました。まあ個人的な印象ですから、きっと適当なことを書いてしまうと思います。

Diamond Life - Sade

今でこそ華やかな大人の女性という表現もしっくりくるSade Aduですが、シャーデーのファースト・アルバム『Diamond Life』では、声に少し硬さが含まれています。そこから来る不安定さの色合いは私がそのアルバム、とりわけ「Cherry Pie」をくりかえし聞きたくなる理由の1つです。


Sade - Cherry Pie (The Tube 1984)

もちろん青いというのは当たりませんが、何かこう、清新さに圧倒されます。だけど実のところ、『Diamond Life』での声に本当に硬さがあったのかと問えば、いつも確信は揺らぎます。デビュー・アルバムだから硬さもあるのだろうというバイアスが耳を濁らせていただけで、Sade Aduの声はそこでもあくまでスムースではなかったのか、と。

私が『Diamond Life』をくりかえし聞くのは、その点を確かめたいからだともいえます。果たしてSade Aduの声に硬さは含まれているのか。あるのかないのかも実は定かでない気配を探そうとして、再び聞きたくなります。


Sade- Hang On To Your Love - Live

「Hang On To Your Love」もとても好きな曲です。すごいグルーブです。コードとしてはDm、Am、Gmあたりが出てきますが、それらに対してベースはDACD GACという音の同じ1小節を、一部を除いて最初から最後までひたすら弾いています。なるほどそうした均一さがむしろグルーブに焦点を向け、より強調しているのではないかなと興味深く思います。あ、そのベースラインに対して上記のコードがついていると見るべきなのでしょうか、そこはよくわかりません。